倍率は何倍以上が必要ですか

 天体観測をする際に倍率は大事な要素のひとつですが、高ければ良いというものではありません。初めての方が購入されるくらいの天体望遠鏡では、何百倍もの倍率を望むことはできません。せいぜい100倍から200倍止まりと言っておけばよいでしょうか。

 必要となる倍率は観測対象によって違ってきます。大きく拡がった星雲なら30倍くらいの低倍率が良いでしょうし、火星の表面模様を観測するのでしたら150倍以上の高倍率が必要になります。ですから、「倍率は何倍以上が必要ですか」という問いに対しては、「観測対象によって異なり、30倍から150倍くらい」と言っておきましょう。繰り返しになりますが、ポイントは観測対象によって倍率を使い分けることです。

 あなたの購入しようとされる天体望遠鏡は、低倍率と高倍率の両方が出せるか、接眼レンズを確認してみてください。

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