天体望遠鏡は同じ口径の大きさでも焦点距離が機種によって異なります。対物レンズや主鏡で集められた光は一点に集まり焦点を結びますが、対物レンズや主鏡から焦点までの距離のことを焦点距離といいます。焦点距離による特徴は、主に次のような点が挙げられます。
・鏡筒の長さが長くなって扱いづらい
・高倍率を出しやすい
・像のひずみや収差が少ない
・F値が大きくなり写真撮影に向かない
・鏡筒の長さが短くて扱いやすい
・高倍率を出しにくい
・像のひずみや収差が大きい
・F値が小さくて写真撮影に向いている
どちらかといえば焦点距離は短い方がいいように思いますが、まわりの同じ口径の天体望遠鏡と比べて極端に焦点距離が短いものは、収差などの弊害が目立ってくるので避けた方が無難です。
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倍率はどのように決まるのですか