有効最低倍率とは何ですか

 有効最低倍率・・・? 聞きなれない天文用語かもしれません。上げることのでる倍率に上限があるように、下げることのできる倍率にも下限があります。天体望遠鏡で集められた光の像は、最終的に接眼レンズ(アイピース)の中に小さな丸い像として集約されます。この丸い像の直径の大きさが人間の瞳の大きさを超えると、瞳から光がはみ出してしまい、せっかくたくさんの光を集めてもムダになります。人間の瞳の大きさは真っ暗闇で7mmまで開きますから、有効最低倍率は次の式で計算することができます。

(有効最低倍率) = (口径のmm) ÷ 7mm

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