高い接眼レンズと安い接眼レンズは何が違うのですか

 天体望遠鏡で使用する接眼レンズは、安いものは数千円で購入できますが、高いものは10万円くらいするものもあります。こんなに高い接眼レンズは何が違うのでしょうか。

 まず、視界の広さが違います。廉価品では見かけ視界が30度ほどしかありませんが、高額品では80度を超えています。また、視界全体が平坦でレンズを通して観測していることを感じさせません。何層にもコーティングがされているために乱反射が起こりにくく、傷もつきにくくなっています。さらに、いろいろな収差が補正されているので、実物に近い鋭い像を楽しむことができます。

 だからといって、何万円もする接眼レンズを何本もそろえるわけにはいきませんから、やはり値段と性能との妥協点を見出さなければなりません。廉価品は天体観測に不向きなものも含まれていて、「安かろう、悪かろう」 が当てはまってしまうケースもありますから、購入される時は注意しましょう。

関連質問:
どのような接眼レンズが良いのですか
接眼レンズにはどのような種類がありすまか