バローレンズの役割を教えてください

 天体望遠鏡の入門機を購入すると、バローレンズが付属していることがあります。バローレンズは2倍バロー、3倍バローなどがあり、これを使うと手軽に倍率を2倍、3倍に引き上げることができます。例えばある接眼レンズを使うと50倍だった倍率が、2倍バローレンズを使えば100倍に、3倍バローレンズを使えば150倍にすることができます。

 しかし、ベテランの方が天体観測をする際に、バローレンズを多用することはありません。もしあるとすれば、天体写真撮影を行う際にバローレンズを使って倍率を高くし、ガイドを精密に行うことを目的として使用するぐらいのものでしょうか。

 バローレンズを使うと倍率を簡単に引き上げることができますが、その反面、欠点があるのす。収差の補正があまく、これを使うと確実に像が悪化してしまいます。ですから正直言って、あまりおすすめできるものではありません。もっと言うと、メーカの立場から 「カタログ上で高い倍率や、いろいろな倍率を豊富に得られることを宣伝するために付属している」 ぐらいに思っておいた方が賢明です。

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