反射式天体望遠鏡(はんしゃしきてんたいぼうえんきょう)
天体望遠鏡の形式のひとつです。主鏡と副鏡(右図のようなニュートン式の場合は斜鏡ともいう)を組み合わせて光を集めます。
視界の中心部付近ではシャープな像を結びます。屈折式天体望遠鏡とは異なり、色収差による像のにじみもありません。しかし、周辺部ではコマ収差などの収差により像は悪化します。これは口径比が小さいものほど顕著に現れます。
鏡筒内部と外気との温度差があると筒内気流が起きて像が悪化します。ですから、観測開始前に30分から90分くらい外気温になじませる時間が必要になります。
強い衝撃を与えると主鏡と副鏡の位置がズレで光軸が狂う場合があります。その場合は調整が必要になります。
製作が容易なため屈折式天体望遠鏡に比べてコストが安く、安価で大口径の天体望遠鏡が手に入ります。自作も可能です。
天体望遠鏡の鏡筒の形式も合わせてご覧ください。