さあ、天体望遠鏡を購入して、いよいよ我が家に天体望遠鏡がやってきました。夜に天体観測をするのが待ち遠しいのですが、日中のうちにやっておかねばならないことがあります。ここではそのあたりを説明しましょう。
説明書にしたがって組み立ててください。あわせて天体望遠鏡の組み立て方のページもご覧ください。
組み立てが終わったら鏡筒のバランスを調整してください。調整の方法は説明書に記載されているはずです。このバランス調整をしっかりやっておかないと、クランプを緩めたとたんに鏡筒が急にグーッと動き出して、思わぬ故障や事故の原因となります。
ファインダーを調整しておくことは大変重要です。もし調整が不十分だと目標の天体を天体望遠鏡に導入することができず、天体観測どころではなくなってしまいます。次の手順で昼間のうちに、ファインダーをしっかり調整しておきましょう。
天体望遠鏡の移動
まずできるだけ遠くの景色が見える場所へ移動してください。あたりまえのことかもしれませんが、移動する時に鏡筒を物にぶつけないように注意してください。強い衝撃を加えると光軸が狂って調整が必要となる場合があります。
ファインダーへ目標物を入れる
鏡筒の端の方にはファインダーと呼ばれる小さな望遠鏡がついています。これは目標物を導入するためのものです。次の手順で目標物を導入してみましょう。導入手順は説明書にも記載されているはずですが、星を導入する場合と基本動作は同じですから、あえて詳しく書いておきましょう。
暗闇での操作は案外難しいものですから、昼間のうちにしっかり練習しておかれることをお勧めします。目標を決める
遠くの景色から煙突や山の頂上など、導入する目標物を決めてください。
クランプをゆるめる
架台のクランプ(2つある)を緩めてください。バランス調整が済んでいるとは思いますが、念のため鏡筒に手を沿えてから緩めた方が良いでしょう。クランプの呼び方は架台の形式によって異なります。
手動で導入
クランプをゆるめたので鏡筒が自由に動くようになったはずです。鏡筒を手で動かして目標物をファインダーの中に入れます。だいたいの位置にきたらクランプを締めてください。
ファインダーの像は上下左右が逆になっていることに注意しましょう。慣れるまではちょっととまどうかもしれません。等倍ファインダーの場合は目で見たそのままで、上下左右が逆になることはありません。
微動装置を使う
目標物をファインダーの中心線に合わせます。これには架台についている微動装置を使います。微動装置を使うことにより鏡筒を少しずつ動かすことができます。クランプの場合と同様に2方向の微動装置があります。
※一部の天体望遠鏡では微動装置が省略されていることがあります。
天体望遠鏡をのぞく
低倍率用の接眼レンズ(ミリ数の大きいもの)を鏡筒の接眼部にセットしてのぞいてみましょう。ピンボケの場合はピント合わせ用のつまみを回してピントを合わせます。
目標物が視野の真ん中に入っていますか。真ん中に入っていない場合は次の手順でファインダーを調整してください。
調整ネジ
目標物を天体望遠鏡の視野の真ん中へくるように微動装置で調整してください。この状態でファインダーをのぞくと、目標物は十字線の中心からずれていることがあります。この場合はファインダーの調整ネジをいったん緩めて、十字線の中心にくるように調整します。詳しくは付属している説明書を参照してください。
これで天体観測の準備は完了しました! あとは晴れた夜を待つだけです。