惑星の位置を調べよう

惑星は動く

 天体観測を始めたら、まず最初に見てみたい天体のひとつが惑星ではないでしょうか。つるちゃん自身、天文の世界へ足を踏み入れたきっかけは、中学生の頃、友達に天体望遠鏡で見せてもらった木星に感動したのがきっかけでした。しかし、惑星は普通の星とは違って、位置が日々変化していきます。それゆえに、人を惑わすものとして「惑星」と名づけられたのですから、当然といえば当然です。

惑星の位置を調べよう

 そんなわけで、惑星の天体観測を始めるには、まず最初に惑星がどこに見えるのかを調べておかなければなりません。インターネットから情報を探すのも良いですし、天文ソフトを使うのもよいでしょう。当サイトでも、旬な惑星の情報を掲載していますから、見逃さないようにしてくださいね。

星座を背景にした金星の位置変化の例

宙返りする動きを見せる金星

詳しい観測は天体望遠鏡が必要

 惑星は明るいものもありますので、位置を確認するだけでしたら肉眼でも十分です。しかし、惑星を詳しく観測するためには、高い倍率が必要で、どうしても天体望遠鏡が必要になります。

最初は金星、火星、木星、土星から

 惑星は全部で8個ありますが、このうち天王星と海王星は暗くて肉眼で見えないので、天体観測の初心者にとっては少々やっかいです。また水星は、見ることのできる条件が少し厳しいので、最初は敬遠した方が無難です。残りの金星、火星、木星、土星の4惑星については明るく輝きますので、見つけるのは簡単です。それぞれの特徴は次のとおりです。

金星 −4等級の明るさで、惑星の中で最も明るく輝きます。金星は内惑星ですので、夕方の西空か、明け方の東空でしか見ることができません。天体望遠鏡では満ち欠けを観測することができます。
火星 2等級から−2等級の明るさで、不気味な赤色に光ります。2年2ヶ月ごとに地球へ近づいて観測好機となります。地球へ接近した頃の火星を天体望遠鏡で見ると、淡い表面模様を観測することができます。
木星 −2等級から−3等級で金色に輝きます。天体望遠鏡では縞模様や大赤斑を観測することができます。
土星 0等級で鈍い黄色に光ります。他の惑星に比べると動きがゆっくりしています。天体望遠鏡では環や本体の縞模様を観測することができます。

 惑星を見つける際には、「探そう・・・目印/惑星/星雲・星団」の中にある惑星の見つけ方のページも参考にしてください。