ファインダー(ふぁいんだー)

ファインダー天体望遠鏡の鏡筒の端には小さな望遠鏡がついています。これをファインダーと呼んでいます。ファインダーは天体を導入する時に使用します。

ファインダーには十字線が刻まれており、目標の天体が十字線の上に見えるように鏡筒を動かすと、天体望遠鏡本体の視野の中に目標の天体が見えるようになっています。

ファインダーは小さな望遠鏡ですから、夜空の一部を拡大することができます。そして、肉眼で見ることのできない星まで見えますから、目的の天体を比較的簡単に導入することができます。ただし、正立ファインダーでない場合は上下左右が逆さまに見えますから、最初は少し戸惑うかもしれません。

等倍式ファインダーの場合は拡大用のレンズはついていませんから、肉眼で見たとおりのイメージで目的の天体を導入することができます。しかし、光を集めるためのレンズがついているわけではありませんから、拡大もされませんし、肉眼よりも暗い星が見えるわけでもありません。

小さな望遠鏡のタイプのファインダーの場合、6×30といった表記がされています。これは、倍率が6倍で、口径が30ミリという意味です。

ファインダーと鏡筒は平行にしておく必要があります。平行になっていないと十字線の中央に星が見えているのに天体望遠鏡本体の視野に星が入らない、ということになってしまいます。

関連用語: 鏡筒 口径