しぶんぎ座流星群が極大 2002年1月4日

 毎年のことですが、年の事始めといえばこのしぶんぎ座流星群でしょう。今年は月明かりの影響を受けそうですが、日本では極大時刻がバッチリです。3大流星群のひとつであるこの流星群をぜひ観測してみましょう。


りゅう座ι群の出現イメージ

別名はりゅう座ι流星群

 しぶんぎ座流星群は別名でりゅう座ι(イオタと読みます)流星群とも呼ばれています。今はなくなりましたが昔この付近にはしぶんぎ座という星座があったためにこう呼ばれる場合があるのです。

鋭いピーク

 この流星群の特徴はなんと言ってもそのピークが鋭いことでしょう。これは流星のもととなるチリの分布の幅が狭い上に、チリの軌道が地球の公転面と71度という急な角度で交わっているためです。このためピークの前後数時間をはずれると多くの出現は期待できません。このため年によって1時間に100個も出現する場合もあれば20個くらいしか出現しない年もあります。

今年は極大時刻が夜明け前

 しぶんぎ座流星群の輻射点は夜明け前に最も高い位置に昇ってきます。ですからピークの時刻が夜明け前に近いほど多くの流星出現が期待できます。今年は極大時刻の予想が3時頃ということで、日本は最高の条件です。月齢20の大きな月がありますが観測しない手はないでしょう。

その他の特徴

   ・速さ   地球に飛び込んでくる速度は毎秒43kmくらいであまり速くありません
   ・明るさ  比較的明るい流星が多く飛びます

観測するには

 しぶんぎ座流星群といいながら、輻射点はりゅう座とうしかい座との境界付近にあります。観測は輻射点が昇ってくる0時以降がよいでしょう。非常に寒い時期である上に今年は月明かりがあるので、観測しづらいですががんばりましょう。ピーク付近で出現数がどう変化するのかを調べると貴重な観測資料となります。

※「つるぷら for Javaアプレット」の中にある「流星群」で流星出現の様子をイメージしてみましょう。

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