しぶんぎ座流星群が極大 2003年1月4日

 流星群といえば、どんな流星群を思い浮かべますか。最近では流星雨をもたらすしし座流星群が有名ですね。あと、夏のペルセウス座流星群は多くの人に親しまれている夏の風物詩です。でも、夏のペルセウス座流星群に負けないくらい活発な出現を見せてくれる流星群が、年明け早々に極大を迎えます。その名もしぶんぎ座流星群。

 えっ、しぶんぎ座?今現在はそんな星座はありません。輻射点のあるりゅう座付近は以前はしぶんぎ座と呼ばれていたので、今でもしぶんぎ座流星群と呼ばれているのです。

 別名としてりゅう座ι(イオタ)流星群とも呼ばれていますが、流星群の名前にιがついているのは、10月に活動するりゅう座γ(ガンマ)流星群(一般にはジャコビニ流星群と呼ばれる)と区別するためです。

 この流星群は3大流星群のひとつに数えられていることからもわかるように、活発に活動する流星群です。また、今年は3日が新月なので、月明かりの影響がなくて観測に有利です。今年の事始めはしぶんぎ座流星群でスタートしてみましょう。

りゅう座流星群の出現イメージ

※一度にこんなにたくさんの流星が見られるわけではありません。
りゅう座流星群の出現の様子

 しぶんぎ座流星群は次のような特徴があります。

 ・極大のピークが鋭い。言い換えると、ピークから外れると、出現数は減ってしまいます。
 ・ですから、当たり外れの大きい流星群といえます。
 ・やや速い速さで流星は流れます。
 ・最大で1時間当たりに20個から50個くらいの流星が見えます。
 ・明け方が輻射点の高度が高くなり、観測に有利です。

 というわけで、1月4日の夜半から明け方頃をねらって観測してみましょう。