しぶんぎ座流星群が極大 2005年1月4日

1年の事始め

 年が明けて早々に、しぶんぎ座流星群が極大となります。天文関係の事始めは、毎年しぶんぎ座流星群だという方も多いのではないでしょうか。

 本来はりゅう座ι(イオタ)流星群とも呼ばれるのですが、日本流星協会のHPを見ると、しぶんぎ座流星群と呼ぶのが正しいそうなので、こちらに合わせました。しぶんぎ座なんていう星座は聞いたことがないよ、という方がおられるかもしれませんね。以前りゅう座のあたりはしぶんぎ座という星座であったため、今でもしぶんぎ座流星群と呼ばれています。

 しぶんぎ座流星群は3大流星群のひとつに数えられるのですが、他のふたつの流星群(ペルセウス座流星群とふたご座流星群)よりも少し見劣りがします。それというのも、毎年の出現数にばらつきがあり、当たりはずれが大きい流星群だからです。極大時のピークが鋭いため、観測時間帯がうまくピークに重なるとたくさんの流星を見ることができるのですが、少しはずれると出現数はぐっと少なくなってしまいます。

今年の観測条件

 今年の場合、流星群のピークは3日の20時頃と推定されますので、条件的にはあまり良いとはいえません。それというのも、流星群の輻射点の高度が高くなって観測条件が良くなるのは明け方頃だからです。しかも今年の場合は夜半から下弦1日前の月が昇ってきますので、月明かりの影響を受けて観測はしづらくなってしまいます。

 全体的に見ればあまり条件が良いとはいえませんが、今年1年の事始めはしぶんぎ座流星群でスタート、というのも良いと思いますよ。

しぶんぎ座流星群の出現イメージ

しぶんぎ座流星群の出現イメージ