しぶんぎ座流星群が極大 2006年1月4日

しぶんぎ座流星群とは

 明けましておめでとうございます! まだまだお正月気分が抜けない1月4日の未明には、しぶんぎ座流星群が極大を迎えます。別名はりゅう座ι(イオタ)流星群ですが、りゅう座なんて聞いたことないよという方もおられるかもしれませんね。りゅう座は北の空にあって常に星座の一部は見えているはずなのですが、これといって明るい星も少なくてあまり目立ちません。でも、全天で8番目の面積を持つ大きな星座なんですよ。実は昔、このあたりはしぶんぎ座という星座がありましたので、現在でもしぶんぎ座流星群と呼ばれています。

しぶんぎ座流星群の特徴

 しぶんぎ座流星群は、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群とともに、3大流星群のひとつに数えられています。流星を天体観測するための条件が整えば1時間あたり最大で40〜60個くらいの流星を数えることができるでしょう。

  しぶんぎ座流星群は、りゅう座ι星の方向(輻射点)から流星が飛んでくるように見えますが、実は輻射点はりゅう座とうしかい座の境界付近にあります。こちらは夜半過ぎから夜明け前にかけて次第に高度を上げてくるので、夜明けが近づくほど観測条件が良くなるといえます。それから、しぶんぎ座流星群の別名はりゅう座ι流星群ですが、流星自体は全天にまんべんなく見ることができます。なにも、りゅう座にしか流星が現れないわけではありませんので注意してください。そんなわけで、流星を観測するためには双眼鏡や天体望遠鏡が必要というわけではありませんで、肉眼での観測で十分です。

 それから、極大のピークが鋭いことがしぶんぎ座流星群の特徴です。極大の時間帯が短いため、うまく極大の時刻が観測時間帯に合致すれば多くの流星を観測することができるのですが、極大の時刻から少しずれてしまうと、流星の出現数は少なくなってしまいます。

今年の観測条件

 今年の場合、極大日の月齢は4ですから、極大となる1月4日の夜半から未明には月明かりはなく、完全な暗夜で流星を楽しむことができます。また、流星群の極大は真夜中過ぎ頃と予想されますので、こちらの面からも出現数の増加が期待できそうです。ということで、今年はしぶんぎ座流星群でスタートですね!

1月4日4時  しぶんぎ座流星群の出現イメージ

しぶんぎ座流星群の出現イメージ

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ホゲ: おい、起きろよ。流星群が見れなくなるぞ。
つる: う〜ん。眠いよ〜。
ホゲ: HPで「今年はしぶんぎ座流星群でスタート」なんて書いとったけど、ウソとちゃうやろな。
つる: あ〜、いや〜、その〜。でもやっぱり眠い!!
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