しぶんぎ座流星群が極大 2012年1月4日と5日の未明

 下の星図は2012年しぶんぎ座流星群の出現イメージです。2012年の場合は月齢10ということで、満月と半月の中間くらいという太った月があります。しかし東京の場合だと、2時4分に月が沈みますから、これ以降は月明かりの影響を受けずにすみます。輻射点の位置はこれ以降に高くなってきますから、月明かりの条件は良いといえるでしょう。流星観測は月没後から夜明けにかけてが最適です。

 ところで出現のピークとなる極大時刻は、1月4日の16時頃と予想されています。残念ながら日本での最良となる時間帯から半日ずれており、非常に中途半端です。しぶんぎ座流星群はピークが短時間しか持続しない流星群だけに、このことはかなり痛手です。4日未明に観測する場合も、5日未明に観測する場合も、出現数が大幅に少なくなってしまって、あまり多くの出現は望めないかもしれません。

 。しぶんぎ座流星群は3大流星群の一つに数えられており、条件に恵まれると1時間当たりに最大で60個くらいの出現も夢ではないのですが、先のような理由から、2012年の場合は出現数が少なくなってしまいそうです。

2011年の場合