はくちょう座κ流星群

 華やかなペルセウス座流星群の極大を過ぎ、まもなくしてから、はくちょう座κ流星群(κはカッパと読みます)が極大を迎えます。しかし出現数は1時間あたりに最大でも3個程度しかなく、寂しい小さな流星群です。はくちょう座κ流星群は単に、はくちょう座流星群とよばれることがあります。

2016年は8月18日から8月19日にかけての夜が見ごろ

 2016年のはくちょう座κ流星群は、8月18日から19日にかけての夜が見ごろとなります。今年は18日21時の月齢が15.6で、この日が満月です。東京での月の出は18日の18時18分で、月の入りは19日の5時36分。最大限に大きな月明かりが一晩中夜空を照らしますから、条件は最悪です。

 一方、極大時刻は19日の2時ごろと良くなっています。しかしながら、もともと出現数が少ないですし、極大が8月上旬になる年もあったりするいい加減な流星群ですから、極大時刻を気にしてもあまり意味がありません。

 下の星図のように21時ごろですと、流星が飛び出す方向にあたる輻射点(放射点)が高い位置にありますから、より多くの出現が期待できます。しかしながら、はくちょう座κ流星群はもともと小さな流星群です。最良の条件下でも1時間あたりに最大で5個に届くかどうかといったところですから、満月の今年は出現数に期待しない方がよいでしょう。ゆっくりと流れて末端で爆発する流星は印象に残りますから、がんばってご覧になってください。

はくちょう座κ流星群の出現イメージ

はくちょう座κ流星群とは

 はくちょう座κ(カッパ)流星群は、はくちょう座κ星付近から流星が飛び出すように見えることから、このようによばれます。流星が飛び出す輻射点(放射点)は、りゅう座との境界付近です。このため、以前はりゅう座流星群とよばれていたこともありました。なるほど、はくちょう座κ星は白鳥が広げた羽の先端部分に位置しており、すぐ近くに竜の頭が見えます。

活動期間

 活動期間は8月8日から8月25日です。最も流星が多く流れる極大日は、例年8月18日頃です。ペルセウス座流星群の活動期間と重なっており、同流星群の極大を迎えた後に、はくちょう座κ流星群が極大となります。

見える方向と時間

 はくちょう座は夏を代表する星座の一つです。それだけに時期的にはピッタリで、輻射点が夕方から夜明け前まで一晩中見えています。ですからほとんど一晩中、流星観測することができます。

 東京の場合ですと、極大日に輻射点(放射点)が南中するのは22時頃ですから、この前後がベストな時間帯です。といっても月明かりのない時間帯を選ぶことが大切で、そちらを優先すべきでしょう。もともと出現数が少なく極大がはっきりしない流星群ですから、極大時刻はそれほど意識する必要がありません。

 輻射点が南中する頃は輻射点の高度が60度を超えていますから、全天にわたって流星が流れます。特にどちらの方向が良いということはありませんので、全天をまんべんなく見渡すのがベストです。しかし夜明けが近づくにつれて、はくちょう座が西へ傾いていきます。それとともに輻射点の高度も下がってきて、観測条件が悪くなります。
 

見え方

 はくちょう座κ流星群に属する流星は、地球へ飛び込む速さは秒速25Kmくらいです。ずいぶん速いように思いますが、流星としては遅い方で、ゆっくりと流れます。また、末端で増光して爆発する特性を持っており、特徴ある流星群といえます。

流星の数

 流星の出現数は1時間あたりに最大で3個から5個程度しか見られません。根気良く観測しましょう。