2014年のペルセウス座流星群

2014年は8月13日未明が見ごろ 〜条件は最悪

 2014年のペルセウス座流星群は、極大が8月13日9時頃と予想されています。極大時刻が昼間にあたりますから、こちらの面ではあまり条件が良くありません。しかし、夜半過ぎから夜明けにかけて、次第に流星が増加してくるでしょう。

 流星観測では極大時刻も大事ですが、もう一つ気になるのが月明かりの条件です。月明かりが大きいと月の光に邪魔をされて、観測できる流星の数が少なくなってしまうからです。2014年の場合は13日2時の月齢が16.8です。満月を過ぎたばかりの大きな月が、夜空を一晩中照らします。ですから、条件としては最悪に近いものがあります。

 このようなことから、2014年のペルセウス座流星群の観測条件は最悪といえます。条件が良ければ1時間あたりに最大で70個程度の出現が見込まれるのでしょうが、おそらく3分の1程度に落ち込んでしまいそうです。しかもこれは、暗い夜空でベテランの人が確認できる数です。街明かりで背景の夜空が明るかったり、視界を妨げる遮蔽物があると、それだけ出現数は減ってしまいます。ですから、見通しが良くて人工の光が少ない場所を、前もって探しておくようにしましょう。

2014年8月13日2時頃の流星出現イメージ

南の空に大きな月があって、一晩中影響を受けます