2016年のペルセウス座流星群

2016年は8月12日夜から13日夜明け前が見ごろ 〜条件良し

 2016年のペルセウス座流星群の極大は8月13日21時頃と予想されています。極大時刻は夜間ですが、輻射点が高くなる夜明け前から4分の1日ほどズレていますから、まずまずといったところでしょうか。12日の夜遅くから13日未明にかけて、輻射点が高くなるにつれて次第に流星が増加してくるでしょう。

 流星観測では極大時刻も大事ですが、もう一つ気になるのが月の条件です。月明かりが大きいと月の光に邪魔をされて、観測できる流星の数が少なくなってしまうからです。2016年の場合は13日2時の月齢が9.8です。東京では日付が変わるころ、0時3分に月が沈みます。以降は観測に影響がなくなりますから、条件的には良いといえます。

 このようなことから、2016年のペルセウス座流星群の観測条件は良好です。条件が整えば1時間あたりに最大で、8月13日未明なら50個から70個くらいの出現が見込まれます。しかしこれは、暗い夜空でベテランの人が確認できる数です。街明かりで背景の夜空が明るかったり、視界を妨げる遮蔽物があると、それだけ出現数が減ってしまいます。ですから、見通しが良くて人工の光が少ない場所を、前もって探しておきましょう。

 またペルセウス座流星群は、活動期間が長いことで知られています。活動が始まるのは7月20日頃で、以降少しずつ出現が増えていきます。そして活動が終わるのは8月20日頃です。活動期間中は高原状に出現数の多い期間が続くのが特徴です。極大日に観測するのが難しくても、極大日前後は多くの流星出現が期待できますから、あきらめないで観測してください。

 なお、過去に放出されたダスト・トレイルが、8月12日の7時から13時にかけて地球に近づくという予報があります。日本では太陽が昇っている時間帯なのが残念です。

2016年8月13日2時頃の流星出現イメージ