オリオン座流星群が極大 2009年10月21日未明〜23日未明

月の条件は最良

 オリオン座流星群は2006年に1時間当たりに最大で100個あまり、翌年2007年にも同じ程度の活発な出現をするなど、近年非常に活発な出現を見せてくれています。ある研究によると、これは2000年以上も前に、母彗星のハレー彗星から放出されたダスト・トレイルによるもので、数年間は同程度の出現が期待できるそうで、2009年の場合は1時間あたりに最大で50個程度の出現が期待できます。

 今年は極大が予想されるのは10月21日未明ですが、その後も高原状の極大が23日未明まで続きます。21日の場合では前日の月齢が2ですから、月は日の入り後すぐに沈んでしまいます。ですから月明かりを全く気にせずに、夜明けまで集中して流星観測することができます。空が暗くて障害物の少ない観測場所からだと、1時間当たりに最大で50個くらいの出現が期待できそうです。

 流星の天体観測にあたっての注意点を2、3挙げておきましょう。まず、空が暗くて視界が開けた場所から観測するようにしてください。近くに明るい光がない場所から空をまんべんなく眺めることにより、暗い流星を数多く観測できるようになるからです。

 それから、オリオン座は22時頃に昇ってきますので、それ以降でないと流星はあまり流れません。流星が飛び出してくるように見える輻射点の高度が高くなる夜半過ぎから夜明け前にかけて観測すると、多くの流星を見ることができます。

 10月も夜半を過ぎると予想以上に冷え込みますから、暖かくして流星観測してくださいね。

2009年 オリオン座流星群が出現するイメージ

オリオン座の左上、ふたご座の足元付近から流星が飛び出してくるように見える