オリオン座流星群が極大 2010年10月22日未明

2010年は10月22日未明が極大

 近年のオリオン座流星群は例年と比べて活発に活動しており、話題になる年が多くなっています。例えば2006年には1時間当たりに最大で100個も出現しました。またその翌年にも同レベルの出現を数えることができました。2010年の場合、極大時刻は10月22日1時から3時頃と予想されており、こちらの面ではバッチリです。といっても今年2010年に関しては、過度に期待しない方がよいでしょう。

 その理由は下の星図をご覧ください。翌日に満月をひかえた大きな月明かりがあります。東京の場合を例にとると、月の入り時刻は4時54分なのに対し、空が白み始めるのは4時28分。これでは暗夜での観測は無理といえます。いくら極大時刻の条件が良くても、満月に近い大きな月明かりに一晩中夜空を照らされてはたまりません。残念ながら2010年の流星の出現数は大きく減少してしまうでしょう。

 それでもオリオン座流星群は時おり非常に明るい流星が流れますから、これをねらって観測しましょう。流星観測に慣れていない方は、1時間あたりに最大で5個から10個くらいを目標にがんばってください。

2010年は月明かりがある