しし座流星群が極大 2006年11月18日

低調だが月の条件良し

 しし座流星群といえば2001年に起きた日本での大出現が思い出されますが、母彗星であるテンペル・タットル彗星の回帰から7年が経ち、大出現は期待できません。通常の出現ですと、1時間あたりに最大で10個から15個程度、少なければ1時間あたりに10個以下で終わってしまうことも予想されます。しかし今年の場合は月齢が27と新月に近く、月明かりの影響をほとんど受けずにすむので、観測に専念することができます。

期待はできないが突発出現の予報も

 実は今年の場合、11月18日5時に迎える通常のピークとは別に、過去のダスト・トレイルによる別のピークが予想されています。それによると、ピークの観測できるヨーロッパでは、1時間あたりに100個くらいの流星が観測できるかもしれません。しかし残念ながら、そのピークは11月19日14時頃と予想されているため、日本からこれをとらえるのは難しいのではないかと思われます。

 時期的に夜間は寒い日が多くなりますので、寒さへの対策はしっかりして観測するようにしましょう。