しし座流星群が極大 2011年11月18日未明

2011年は11月18日未明が極大

 過去に輝かしい歴史を持つしし座流星群ですが、母彗星のテンペル・タットル彗星は2014年の遠日点通過に向けて地球から遠ざかっています。近年は低調な活動が続きましたが、2009年は過去に放出されたダスト・トレイルへ近づいたため活発な活動が観測されました。

 気になる2011年ですが、今年も昨年に続いて出現は低調なものになりそうです。流星の出現数は1時間当たりに最大で10個前後ではないかと思われます。18日の夜明けにかけて出現数が次第に増加いくでしょう。極大時刻は11月18日の12時頃と予想されていますから、日本では昼間にあたってしまいます。また、この日は残念なことに、下弦前日という半月よりも少し太った月が輻射点のあるしし座付近にあります。東京での月の出は17日の22時10分ですから、一晩中夜空を月が照らすことになります。

11月17日未明が極大という予報も

 ここまで悲観的な話を書きましたが、別の予報もあります。ある研究によると、前日の11月17日8時頃、1800年に放出されたダストトレイルに地球が近づきます。日本では日の出後の話になりますが、それでも17日の夜明けにかけて、明るい流星が多く出現する可能性も残されています。