しし座流星群が見ごろ 2012年11月18日未明

 しし座流星群といえば日本で華々しい流星雨となった2001年を思い出しますが、あれから11年も経ちました。母彗星であるテンペル・タットル彗星が回帰した1999年から数えると、13年も経過しています。そんなこともあって、流星のもととなるチリの分布密度が薄くなってきており、低調な出現が続くのもやむを得ません。

 2012年のしし座流星群の極大は、11月17日の夕方19時頃と予想されています。この時間帯は輻射点(放射点)のあるしし座は地平線下にあり、条件的には良くありません。しかし、17日の月齢は3.5ということで影響が少ない上に、三日月はサッサと西空へ沈んでいきますから、月の条件面では良いといえます。いずれにしても観測は18日へ日付が変わる前後以降、輻射点が昇ってきてからが良いでしょう。出現数は月明かりがないことから、1時間当たりに最大で15個くらい期待したいところですが、実際はもう少し低調に終わってしまうかもしれません。

 しし座流星群の場合、明るい火球が見られることがあります。火球の極大時刻は通常の極大時刻よりも遅れると言われています。それだけに、18日の未明は火球の出現にも期待したいところです。といっても火球の出現数自体が少ないものですから、過度の期待は禁物です。見られたらラッキーくらいの気持ちで観測にのぞみましょう。

11月18日3時頃の出現イメージ

しし座流星群の出現イメージ