2015年のしし座流星群 11月18日未明

低調だが月の条件良し

 しし座流星群の母彗星であるテンペル・タットル彗星は、昨年に遠日点を通過しました。母彗星が地球から遠ざかっているため、流星のもととなるチリの分布密度が薄くなっており、活動期から大きくはずれています。また、ダスト・トレイルに近づく予報もありませんから、出現数は1時間あたりに最大でも10個から15個程度にとどまるでしょう。

 2015年のしし座流星群の極大は、11月18日の13時頃と予想されています。日本では太陽が昇っていますから、極大時刻頃に流星観測することはできません。夜半過ぎから夜明けが近づくにつれ、輻射点の上昇とともに、流星の出現数が増加していくでしょう。

 次に月の条件です。18日3時の月齢は6.0ということで、東京では前日の21時半ごろに月が沈みます。したがって、輻射点が昇る時間帯は月明かりなく流星観測することができて、条件は最良です。

 しし座流星群は毎年のように明るい火球が観測されています。こちらにも期待して観測してください。夜半以降は予想以上に冷え込みますから、防寒対策だけはしっかりしておきましょう。

2015年11月18日3時頃の出現イメージ

しし座流星群の出現イメージ