ふたご座流星群が極大 2005年12月14日

今年の条件は悪

 夏のペルセウス座流星群と並んで毎年安定した活動を見せてくれるのがふたご座流星群です。特に近年は活発に活動をする年も多いのですが、あいにく今年はふたご座のお隣の星座、おうし座に月齢13の大きな月があって、条件は最悪です。その上、極大となる時刻は14日15時頃ですから、日本ではちょうど昼間にあたってしまい、こちらの面からも条件は良くありません。13日から14日にかけて観測すれば増加傾向のふたご座流星群、14日から15日にかけて観測すれば減少傾向のふたご座流星群を観測することができるでしょう。

 このように、今年の条件は最悪に近いものがありますが、それでも条件さえ整えば、1時間に最大で10〜20個くらいの流星が見られるかもしれません。影に入って月明かりが直接目に入らないようにしたり、月のある方角と反対方向を見るなどの工夫をして、少しでも良い状態で流星を観測したいところです。12月ともなれば夜間の気温ははぐんぐんと下がって冷え込みますので、防寒対策だけはきっちりとしておきましょう。

12月14日 ふたご座流星群が極大