ふたご座流星群が極大 2011年12月15日未明

 最近のふたご座流星群は年間を通して出現数が多いとされてきたペルセウス座流星群をもしのぐほど出現し、1時間に最大で100個以上に達する年もあります。しかし今年は月の条件が悪く、1時間あたりに最大でも20個から30個程度にとどまる可能性が高そうです。

 流星観測において月齢は重要です。月明かりがあると夜空全体が明るくなって、暗い流星が見づらくなってしまいます。このため観測できる流星の数は、月齢によって大きく左右されます。2011年の場合は15日2時の月齢が19.4ということで、太い月があります。しかも輻射点があるふたご座の隣の星座、かに座にあります。大きな月明かりに一晩中夜空全体を照らされることになるので観測しづらく、出現数が大きく減少するのは避けられません。

2011年12月15日2時頃の出現イメージ 月がふたご座の隣にあって観測に影響がある