ふたご座流星群が極大、最良の条件 2015年12月15日未明

 2015年ふたご座流星群の観測条件は最良です。空が暗い場所からだと、1時間に最大で60個から80個くらいの出現が期待できそうです。それでは2015年の条件を詳しくみていきましょう。

 ふたご座流星群だけでなく、流星群の観測では極大時刻が重要な要素となります。極大時刻が昼間にかかってしまうと、流星が最も多く流れる時間帯に観測できなくなり、出現数が少なくなってしまうからです。2015年ふたご座流星群の極大時刻は、12月15日の3時頃と予想されています。この時間帯、日本では夜間な上に、輻射点(放射点)の位置が最も高くなる頃です。ふたご座流星群の場合は、もともと出現数が多い流星群ですし、極大時刻もバッチリですから、極大時刻の条件は最高といえます。

 流星観測では月齢も重要です。月明かりがあると夜空全体が明るくなって、暗い流星が見づらくなってしまいます。このため観測できる流星の数は、月齢によって大きく左右されます。好都合なことに、2015年のふたご座流星群は、月の条件が最高です。12月14日21時の月齢は3.1の三日月です。東京での月の入りは19時18分ですから、輻射点が高くなる肝心な時間帯は月明かりがありません。このように、今年の観測条件は最高ですから、こころゆくまで流星を楽しんでください。寒い時期ですから防寒対策はしっかりとお願いします。

2015年12月15日3時ごろのイメージ(西の方角の場合)