ペルセウス座

天頂付近にくる日時のめやす

11月1日1時、12月1日23時、1月1日21時

ペルセスウ座の様子(10月・東の空)

ペルセウス座の見え方

ペルセウス座の見え方

ペルセウス座付近の星図

ペルセウス座

晩秋に登場する星座

 ペルセウス座はカシオペア座よりも下の方、北東の空から昇ってきます。秋の星座としては遅く登場するので、ペルセウス座が高く昇ってくると、冬が近づいてきたなあと感じます。ペルセウス座の特徴は、人の字のような星の配列です。空が暗い場所から見ると、人の字が二重になっていることもわかりますから、ご覧になっていただければと思います。なお、ペルセウス座はトレミーの48星座の一つです。

秋の勇者ペルセウス

 ペルセウスは秋の星座の勇者としてギリシャ神話に登場します。ペルセウスは怪物メドゥサ・ゴルゴンを退治し、その帰りにお化け鯨=くじら座も退治してアンドロメダ姫=アンドロメダ座を救った話は有名です。後にペルセウスはアンドロメダ姫と結婚したのだそうです。

変光星アルゴル

 ペルセウスが左手に持つメドゥサの首の額に輝く星β星はアルゴルといいます。アルゴルはアラビア語のラース・アル・グールに由来しており、悪魔の頭を意味します。アルゴルは約3日弱の周期でで2.1等星から3.4等星へと規則正しく変光する変光星です。このため昔から悪魔の星とされてきました。

 アルゴルが変光するのは、暗い星(伴星)がアルゴルの周りをまわっており、部分日食のようなことが起こっているためです。ですからアルゴルは伴星の公転周期にあわせて規則正しく変光します。

二重星団二重星団

 ペルセウス座の見物といえば、やはり二重星団でしょう。明るい同じような散開星団が2つ、0.5度の間隔で接近して見えるため、このような愛称で呼ばれています。空が暗い場所では、天の川が2箇所で濃くなったように見えます。実際、2つの星団にはhとχというバイヤー符号がつけられており、h−χ星団(エッチカイ星団)などと呼ばれることがあります。

 双眼鏡で2重星団を見てみますと、天の川を背景に2つの星団がくっきりと浮かび上がり、その美しさは非常なものです。天体望遠鏡で倍率を低めにして見てみますと300個くらいの星が見え、いつまでたっも見飽きないほどの美しさです。

ペルセウス座流星群

 流星群の中でも最もオススメなのが3大流星群のひとつであるペルセウス座流星群です。年間を通して最大の流星群で、出現数も1時間あたり60〜70個も出現します。7月20日頃から活動が始まり、8月13日に極大となります。そして8月20日頃には活動が終了します。

※「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」の中にある「流星群の見え方」ではペルセウス座流星群の見え方イメージを表示できます。