10月1日0時、11月1日22時、12月1日20時
ほうおう座の見え方 |
ほうおう座付近の星図 |
ほうおう座はエリダヌス座の西側にあり、その最南端部はエリダヌス座のアケルナルと同じくらいの赤緯です。したがって本州くらいの緯度では、地平線ギリギリに顔をのぞかせる程度にしか見ることができません。
ほうおうを漢字で書くと鳳凰となります。鳳凰は火の鳥ともよばれ、英語ではフェニックスとなります。金色と朱紫色をした美しい羽を持ち、アラビアの砂漠にたったの1羽だけ棲んでいます。そして500年ごとに自ら焼け死に、そして再びよみがえるという、伝説の不死鳥だということです。
ほうおう座はオランダの航海士ケイザーとハウトマンによって、16世紀末に作られた星座です。そして天文学者プランシウスの星図で初めて紹介されました。その後、1603年にドイツの天文学者バイエルが作った星図から、広く知られるようになりました。なお、一般にほうおう座の設定者は、ケイザーとハウトマンとされています。
1956年12月5日に南極観測船・宗谷の第一次南極越冬隊員によって1時間あたり500個もの流星が突発出現したのがほうおう座流星群です。残念ながら通常はほとんど出現しない流星群ですが、2014年も出現する可能性があると期待されていました。このときは1956年ほどではありませんが、出現が見られ、ほうおう座流星群が復活したと話題になりました。