インディアン座

インディアン座

日本からも上半身が見える

 インディアン座はアメリカのインディアンの星座です。日本からだと秋の星座のつる座が低い位置に見えますが、インディアン座はさらに低く、その南西側(日本で見た場合は右下方向)に位置します。もう少しわかりやすい星座で言うと、やぎ座が南中する頃、上半身の一部だけをみることができます。インディアン座は南北に細長い星座で、インディアンの足先からそう遠くない所に小マゼラン雲があります。

 星座絵では1本の矢をつかんだインディアンの姿が描かれていますが、矢をつかんだ左手付近に3等星のα星があります。つる座の二つの明るい星をβ星からα星の方向へ延長していくと、インディアン座のα星が見つかります。はっきり言って日本からだとインディアンの姿を思い浮かべることはおろか、α星以外の星をたどることも難しいでしょう。

 インディアン座はドイツのヨハン・バイヤーが設定したとされていますが、16世紀の航海士たちの間ですでに設定されていたと言われています。南天の星座としては古くから知られていた星座ということができるでしょう。