ろくぶんぎ座

南の空に高度50度で南中する日時のめやす

3月1日23時、4月1日21時、5月1日19時

ろくぶんぎ座の見え方

ろくぶんぎ座の見え方

ろくぶんぎ座付近の星図

ろくぶんぎ座

ヘベリウスの六分儀

 ろくぶんぎ座は、この星座の設定者であるヘベリウスが愛用していた天体観測用の位置測定器(六分儀)のことです。しかし、自宅が火事にあったときに消失してしまい、これを嘆いたヘベリウスは六分儀を星座に加えたのだそうです。

 ろんぶんぎ座と似た星座としてはちぶんぎ座という星座が南天にありますが、こちらはヘベリウスの六分儀よりも後のもので、ハドレーという人が発明した天体の角度を測る測定器(八分儀)です。そしてはちぶんぎ座を星座に設定したのはラカイユという別の天文学者です。

 ろくぶんぎ座というこの耳慣れない星座は、うみへび座を頭からたどっていき、星座絵で海へびがちょうど「とぐろ」を巻いているあたりにあります。といっても4等星と5等星という暗い3つの星を結んだだけの星座ですから、見つけ出すのはたやすいことではありません。