りゅう座

北の空の高度40度で南中する日時のめやす

5月1日1時、6月1日23時、7月1日21時

りゅう座の様子(5月・北の空)

りゅう座の見え方

りゅう座の見え方

りゅう座付近の星図

りゅう座

大きな星座

 りゅう座は全天で8番目に大きな星座です。しかし、これといって明るい星もなく、大きな星座の割には忘れられがちな星座です。

 こと座の北側付近にある3つほどの星が集まっている辺りが竜の頭になります。そして、ウネウネと星が連なり、おおぐま座の北側付近まで、天の北極を取り囲むように竜のしっぽがつながっています。

金のりんごを守る竜

 ギリシャ神話に登場するりゅう座は、百の頭を持つラドンという竜です。ラドンは大神ゼウスと女神ヘラの結婚祝いに、大地の女神ガイアから贈られた金のりんごの木を守っていました。しかしある時、ついうっかり居眠りをしてしまい、りんごの木を盗まれてしまったというちょっとお茶目な竜です。

昔の北極星ツバーン

 地球の自転軸は2万6千年の周期で歳差運動をしていますので、北極星は次々と交代していくのですが、紀元前2800年頃はりゅう座のα星ツバーンが北極星でした。その頃今の北極星は、ツバーンの周りを回るだけの単なる2等星にすぎなかったということになります。

しぶんぎ座流星群(旧りゅう座ι流星群)

 しぶんぎ座流星群は年の初め、1月3日か1月4日頃に極大を迎える流星群です。以前は、りゅう座ι流星群ともよばれていましたが、現在はしぶんぎ座流星群が正式名称となっており、夏のペルセウス座流星群、冬のふたご座流星群と並んで、3大流星群のひとつに数えられています。ピークの期間が短いため、年によってピーク時の出現数にばらつきがありますが、だいたい1時間あたり30個くらいの出現が期待できます。

 りゅう座とうしかい座北部との境界付近に輻射点(放射点)があり、流星はここから飛んでくるように見えます。この付近は昔、しぶんぎ座という星座だったので、しぶんぎ座流星群と呼ばれています。輻射点が昇ってくる夜半以降に観測するとよいでしょう。

10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)

 10月の上旬頃、10月りゅう座流星群が活動します。輻射点(放射点)はりゅう座の頭付近にあります。以前はジャコビニ流星群として知られ、13年ごとに流星雨を降らせて有名になりました。しかし通常の活動は低調で、期待するとがっかりさせられるかもしれません。

※「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」の中にある「流星群の見え方」ではしぶんぎ座流星群や10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)の出現イメージを表示できます。