とも座

高度20度で南中する日時のめやす

2月1日23時、3月1日21時、4月1日19時

とも座の見え方

とも座の見え方

とも座付近の星図

とも座

アルゴ船の船尾

 以前の話ですが、冬の夜空で南の空低くから地平線下にかけて、東西南北70度にもおよぶアルゴ船座という巨大な星座がありました。しかし、あまりにも巨大なため、ラカイユによって、とも座、りゅうこつ座、ほ座、らしんばん座の4つの星座に正式に分割されました。とも座はアルゴ船の船尾にあたる星座です。

 そんなわけで、とも座だけを見てもあまり意味がないのですが、かといって、船底となるりゅうこつ座は南半球がメインとなる星座ということもあって、巨大なアルゴ船全体のイメージをつかむことも難しそうです。

M46 M47
M46 M47

散開星団 M46、M47

 とも座の東半分は冬の天の川が横切っています。それだけに散開星団がたくさんあります。中でもおもしろいのがM46とM47でしょう。M46とM47は東西に約1.5度の間隔を開けて並んでいます。明るさは6等級と4等級ですから、双眼鏡があれば同じ視野の中に簡単に見つけ出すことができます。

 天体望遠鏡で見ると、M46の方は細かい小さな星がきれいに集まっており、M47の方は明るい星がまばらに集まっていることがわかります。比較して見比べてみると楽しいでしょう。M46の中にはNGC2438という11等級のリング状をした惑星状星雲もあります。口径10cmクラスの天体望遠鏡では恒星がにじんだように見えますから、こちらにも注意してください。