反射星雲(はんしゃせいうん)

反射星雲の例(メローペ付近の星雲)反射星雲は散光星雲の分類の中のひとつです。

散光星雲は宇宙空間にあるガスやチリが近くの恒星の光で照らし出されて光っている星雲です。照らし出す恒星の表面温度は2万度以下で、それよりも高くなるとガスが電離してHU領域になります。星雲によっては反射星雲とHU領域が混在しているものもあります。

星雲から誕生した星の集まりが星雲のすぐ近くにある場合もあり、非常に美しい眺めとなります。代表的な反射星雲には下表のようなものがあります。

名称 星座 赤経 赤緯 大きさ(’) 備考
メローペ付近の星雲 おうし座 03h46.6m +23゜46’ 30×30 IC349
M78 オリオン座 05h47.2m +00゜03’ 8×6  
まゆ星雲 はくちょう座 21h53.5m +47゜18’ 12×12 IC5146

観測のポイント

天体望遠鏡を準備

 基本的には天体望遠鏡が必要ですが、プレアデス星団のメローペ付近の星雲は双眼鏡で見ても星がにじんで見え、美しい眺めを見ることができます。


関連用語:星雲 散光星雲 HU領域

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