ビッグバン(びっぐばん)

わたしたちを包み込む広大な宇宙は、ビッグバンと呼ばれる大爆発によって始まったとされています。その大爆発は約137億年前の出来事と推定されます。ビッグバンの影響で現在も宇宙は膨張しています。これは赤方偏移を観測することにより、遠くの銀河ほど速い速度で遠ざかっていることから確認できます。近くの銀河ほどゆっくり遠ざかり、遠くの銀河ほど速い速度で遠ざかることはエドウィン・ハッブルによって発見されましたが、これをハッブルの法則と呼んでいます。

宇宙の物質の量が十分に多い場合、宇宙は自分自身の重力によって、その膨張はやがて止まります。そして、今度は収縮を始め、1点に集まってきます。そして、いつの日か再びビッグバンが起こって再び新しい宇宙が始まる・・・。これが閉じた宇宙の姿です。一方、宇宙の物質の量が少ない場合、宇宙は永遠に膨張を続けることになります。これを開いた宇宙といいます。閉じた宇宙か開いた宇宙かが議論された時期もありましたが、もはや過去の話となりました。

最近の研究によると、私たちが通常観測できる物質は、宇宙全体の4%に過ぎないことがわかっています。残りの23%はダークマターが占めており、残り大部分の73%はダークエネルギーが占めています。ダークマターもダークエネルギーも正体が知れず、宇宙の96%は、私たちが知らない何かで構成されています。しかも驚くべきことに、ダークエネルギーによって宇宙の膨張は加速していることが確実視されているのです。



関連用語:赤方偏移 ハッブルの法則

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