内惑星(ないわくせい)

地球より内側の軌道をまわる惑星を内惑星と呼んでいます。一般には水星と金星を指します。内惑星を地球から観測する場合、惑星は太陽から一定の角度以上離れることはありません。ですから真夜中に水星が南中するといったことはありません。

内惑星を観測する場合に重要となるのは太陽との離角です。要するに太陽とどれだけ離れているかを角度で表したもので、離角が小さい場合は、太陽の強烈な光に邪魔されて惑星を肉眼で探すことは難しくなります。反対に離角が大きいと探しやすくなり、内惑星を見つけるチャンスです。水星の場合は10度以上、金星の場合は30度以上を目安にするとよいでしょう。
 特に最も太陽から離れた場合をその位置により西方最大離角、東方最大離角と呼んでおり、この頃に天体望遠鏡で眺めると半月形に見えます。
 逆に太陽と同じ方向にある場合は、地球との位置関係により内合または外合と呼び、地球からは観測できません。


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