オールトの雲(おーるとのくも)

彗星は太陽系のはるか彼方にあるオールトの雲とよばれる場所からやってくると考えられています。オールトの雲は彗星の巣のような場所で、彗星がいくつも存在し、太陽系を取り巻くように存在します。その数は1兆個にも達するとも言われています。

オールトの雲は太陽から1万〜10万天文単位くらいの距離に位置します。さすがにここまで離れると、太陽の引力もごく微弱なものになってしまいます。それが何かのはずみで太陽の方へと動き出し、太陽の引力に捕らえられたのが彗星です。

オールトの雲はオランダの天文学者ヤン・オールトが1950年に提唱したものですが、現在のところは存在を示す確固たる証拠が見つかっているわけではありません。


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