冥王星(めいおうせい)

冥王星冥王星は1930年2月18日にアメリカのクライド・トンボーによって発見され、その後惑星とされてきましたが、、2006年8月24日に開催された国際天文学連合(IAU)の総会で、準惑星(dwarf planet)という新しい区分に分類されることになりました。よって、現在は惑星ではなくなってしまいました。

冥王星は半径が1195kmしかなく、水星の半分もありません。月の1738Kmよりも小さな天体です。また冥王星の公転軌道は、楕円のきつい水星よりもさらにひしゃげた楕円です。しかもその軌道面は他の惑星よりも大きく傾いています。

冥王星にはカロンという名の衛星がありますが、その半径は推定で642kmもあります。これは冥王星本体の54%にもなり、二重惑星といってもよいくらいの大きさです。実際、両者の重心は冥王星本体の外にあり、二重惑星と呼ぶことができます。どのようにしてこのような大きな衛星が冥王星の周りをまわるようになったのでしょうか。いずれにしても謎の多い天体です。

2015年7月14日に探査機ニュー・ホライズンが冥王星へ最接近しまし、大きなハートマークやクジラのような形をした大きな模様が見つかって話題になりました。他にも、意外とクレーターが少ないことや、氷でできているとみられる3500m級の山、氷原ではないかと思われるうろこ状の模様、さらには薄い大気が存在することなど、新たな事実が次々と発見されました。これらの詳細は、今後の分析・研究が待たれるところです。

冥王星は14等星と非常に暗く、存在を確認するだけでも30センチ以上の大きな天体望遠鏡が必要となります。つるちゃんもまだ冥王星にはお目にかかったことはありません。



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