土星(どせい)

土星は木星の外側の軌道をまわる惑星です。土星といえば環、環といえば土星というくらいに土星の環は有名です。人類初めて天体望遠鏡を土星に向けたガリレオ・ガリレイは「土星には耳がある」といっています。当時の精度が低い望遠鏡では環だとはわからなかったのでしょう。

現在では小望遠鏡で見ても環が2重構造をしていることがわかります。環と環の間にあるすき間はカッシーニの空隙と呼ばれています。

ボイジャー探査機により、さらに細い環がたくさんあることや自転車のスポークのような構造をもつことが確認されています。環の厚さは150メートルほどしかありませんから、まさにペラペラです。これら環は氷や小さな岩石でできていると考えられています。

土星本体は比重が0.7ほどしかありません。ですから水の入った大きな器に土星を入れたとしたら、水の上にプカプカと浮いてしまいます。土星が軽いガスでできている証拠です。

[土星を見つけるためのポイント]

鈍い黄色に輝く明るめの星
 ・土星は明るさが0等星くらいと明るく、鈍い黄色に輝きます。
 ・木星の場合と同様に、恒星などよりまたたきが少なくなります。
位置を確認する
 ・何時頃どの方角に見えるのかを事前に確認しておきましょう。

[土星の観測のポイント]

高い倍率で
 ・縞模様や環などを観測する場合は条件が許す限り高い倍率で見るようにしましょう。
見どころ
 ・小型の天体望遠鏡でも2つに分離した環や、土星本体の縞模様を確認できます。きっと感動しますよ。
 ・少し大きめの天体望遠鏡では、環の3重構造や、土星本体の詳細な縞模様を確認できます。
 ・土星は最も扁平率の大きな惑星で、赤道方向(横方向)に膨らんでいるのがわかります。
 ・土星最大の衛星タイタンが土星のそばでプチッと光っているのを見忘れないようにしましょう。

土星の見つけ方は、「探そう・・・目印/惑星/星雲・星団」の中にある惑星の土星の見つけ方も参照してください。 また、天体望遠鏡で自分も土星を見てみたいという方は、天体観測入門の中にある天体望遠鏡の選び方も合わせてご覧ください。


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