肉眼でも確認、アンドロメダ大星雲よりもご立派(3月23日)

再び西はりま天文台へ

 今日は絶対に池谷・チャン彗星を見に行くぞと、前から思っていた。ちょうど彗星が一番明るくなる頃だから。

 暖い日が続いていたのに、今日は最近になく北風が吹いて寒い。明石のお天気は朝から晴れたり曇ったり。インターネットで調べると、弱い冬型の気圧配置になっている。ということは、冬場の晴天率が高くて空もかなり暗い西はりま天文台へ行くしかない。

今日は透明度もいいゾ

 今日は何かとバタバタしていて、少し出遅れてしまった。遅れを取り戻そうと、荒運転のつるちゃん。そのかいあって(?)、現地へ到着したのは日が沈んでから20分後くらいだ。どうにか間に合った。周りはまだ明るいが非常に寒い。

 今回は天体望遠鏡を持ってきたので、急いで組み立てる。「ホー、ホケキョ」のウグイスの鳴き声を聞きながら、クルマから少し離れた場所までエッチラ、オッチラと6往復ほどした。暮れなずんでいく西空を見てみる。前回と違って今日は高度が低い金星もキラキラと輝いている。低空まで透明度がいい証拠だ。透明度が落ちることが多いこの時期にしては願ってもない条件だ。今日は期待がもてる!

 ワクワク状態のつるちゃん。

緑色の彗星

 空もだいぶ暗くなってきた。望遠鏡のセットも完了。まずは双眼鏡で彗星を探してみる。さっそく発見。空がまだ少し青い状態なのに、結構ハッキリそれとわかる。アンドロメダ座ベター星(2等星)よりは暗いから、3等級くらいだろうか。尾もハッキリとわかる。2週間前よりも間違いなく明るくなっている。

 望遠鏡でのぞいて見る。25倍にするが、なんかイマイチだ。双眼鏡で見た方がキレイ。まだ空が明るいからかな。倍率を90倍に上げてみる。おおっ、核もしっかりしていて、核を取り囲むコマの部分が緑色に見えるぞ。尾もキレイに拡散している。なかなか見事な彗星だ!!

肉眼でも確認

 空もだいぶ暗くなってきて、彗星も輝きを増してきた。つるちゃんの視力でもかろうじて存在が確認できる!!これで月がなければ最高なのに・・・。でもしゃあないなあ。

 再び双眼鏡でのぞいてみる。ああ、立派な彗星だ。尾の長さも双眼鏡の視野の3分の1を超えている。角度にすれば2.5度から3度弱といったところだろう。近くにあるアンドロメダ座の大星雲と見え方を比較してみるが、断然、池谷・チャン彗星の勝ち!

 それにしても寒いなあ。クルマの温度計は1度だ。ホンマかいな、寒いはずやで。月がなければもう少し他の天体も見たいところだが、今日はこのくらいにしておこう。

 大満足のつるちゃん。