マックホルツ彗星が近日点を通過 2005年1月25日

近日点通過

 彗星は太陽をひとつの焦点とした楕円軌道や放物線軌道を描くものが一般的ですが、これらの軌道上で最も太陽に近づく地点のことを近日点と呼びます。彗星は太陽に近づくほど熱せられて活動が活発になり、明るくなって尾が発達しますので、彗星が近日点を通過する頃、彗星は最も活発に活動するといえます。

 今回のマックホルツ彗星の場合、近日点の距離(太陽と彗星の距離)は1.2天文単位とだいぶ離れているため、彗星が急激に発達するのは難しいと考えられます。しかし、マックホルツ彗星の場合は1月上旬頃に地球に接近しますので、彗星はそれなりに明るくなると予想されています。

近日点通過の頃のマックホルツ彗星
近日点通過の頃のマックホルツ彗星


観測は1月上旬が最適

 そういう意味から、マックホルツ彗星の場合は近日点を通過する頃よりもむしろ、地球と接近した頃の方が観測条件は良くなります。地球に最も接近するのは1月6日頃ですから、この前後を中心に観測するのがベストでしょう。しかし、近日点通過の頃でもまだまだ十分に観測は可能です。双眼鏡や天体望遠鏡で彗星探しにチャレンジされてみてはいかがでしょうか。詳しくはマックホルツ彗星の特集ページ(上のリンク)をご覧ください。

つるちゃんのプラネタリウム マックホルツ彗星