レモン彗星 3月15日の見え方
南半球から見たレモン彗星(C/2012 F6 Lemmon)は、近日点通過前は夕方と明け方の両方に見ることができますが、近日点通過後は明け方だけしか見ることができなくなります。
近日点通過前の3月15日、夕方を例に挙げてみましょう。下の星図はオーストラリアのシドニーから西南西の方向を眺めたものです。時差を考慮しておらず日本時間となっていますから、現地時間は1時間をプラスしてください。
レモン彗星は北西の空の低い位置に見えます。日の入りから1時間が経過しているとはいえ、まだ薄明状態です。その上、レモン彗星の明るさは3.0等ということで、拡散した天体を肉眼で見るには厳しい条件です。しかし、双眼鏡を使えば彗星の姿を確認することができるでしょう。
レモン彗星が太陽に近づくにつれて尾が見えにくい位置関係になってきます。ですからこの時期は、立派な尾はあまり期待しない方が良いかもしれません。尾を見られる場合は、もう少し早い時期に見ておかれた方が賢明です。
3月15日、夕方の見え方