3月7日 パンスターズ彗星が西空ではじめて見える?

 2013年3月7日になると西空で、パンスターズ彗星の高度が少し上がってきます。この日、東京で日の入り時刻における高度は6.5度ですから、4日の場合より4.7度も高くなりました。3日後に近日点通過をひかえているだけに、彗星の動きが速くなっており、1日たっただけでも位置が変わってきます。太陽へ近づくことで明るさの方も増してきており、3月7日は1.9等となっています。当初の予報よりも彗星が暗いため、実際に肉眼で見つけるのは難しいかもしれません。しかし、双眼鏡か天体望遠鏡を使えば、もしかするとこの日にはじめてパンスターズ彗星を見つけることができるかもしれません。

 下の星図は日の入りから5分前における西空のようすです。太陽の位置がわかるよう、あえて日の入り直前の時刻としています。パンスターズ彗星が見える位置は、太陽が沈む方角からだいたい見当をつけてください。東京での日の入りは17時41分です。彗星が沈む時刻は18時18分ですから、37分間が勝負です。といっても高度が低くなるほど地球の大気の影響を受けて見づらくなりますから、実際にはもっと短時間勝負となります。太陽とパンスターズ彗星との位置関係を頭に叩き込んで挑戦してください。

 日の入り直後ということもあって、周囲はまだまだ明るい状態です。さすがに肉眼で確認するのは難しいでしょうから、双眼鏡を使って探しましょう。もしパンスターズ彗星が見つかったら、尾が彗星の左側へ伸びているはずですので、尾が見えるか確認しましょう。

2013年3月7日 日の入りから5分前 西の空

 つるちゃんのプラネタリウム パンスターズ彗星の観測ガイド