ジョンソン彗星の見つけ方 2017年6月

 2017年6月にジョンソン彗星が見える位置を紹介します。引き続き星図は毎週土曜日、時間は21時としています。

位置

 6月のジョンソン彗星は南の方角を中心に、南南東から南南西の方向に見えます。高度は月初がピークで70度を超えますが、月末には40度台まで下がってきます。
 
 星座でいうと、うしかい座からおとめ座に移ります。この時期はひたすら南下するといったところでしょうか。6月上旬にジョンソン彗星が地球へ近づくことから、1日あたりの移動量が大きくなります。

探し方

 6月のジョンソン彗星の探し方は、前半はうしかい座α星のアークトゥルス、後半はおとめ座α星のスピカからたどるのが良いでしょう。といっても、それほど距離が近いわけではありません。特徴的な星の配列をていねいにたどりながら、彗星にたどり着くしかありません。

接近

 ジョンソン彗星は6月18日におとめ座の銀河 NGC5566(10.5等) と NGC5576(10.9等) に大接近します。二つの銀河の間にジョンソン彗星が割り込む格好になるのは見ものです。特に天体写真の良い被写体になりそうです。

明るさ

 明るさは6月上旬にピークに達し、6等台後半まで明るくなります。しかしその後は光度が落ちていき、下旬には7等台になってしまいます。

月の影響

 満月は6月9日です。月初から12日までは大きな月明りの影響を受けて、観測しづらい日が続きます。13日以降は月がなくなり、彗星観測に打ち込むことができそうです。27日になると再び三日月が西空に現れ、日増しに月が太るのに合わせて影響も大きくなります。

ジョンソン彗星観測用の星図

6月3日21時

6月10日21時

6月17日21時

6月24日21時