ティスランの判定式

 彗星は太陽に繰り返し接近するうちに水などが蒸発していき、最後に岩石の部分だけが残ると小惑星と区別がつかなくなります。これを天体の軌道要素から、彗星と小惑星を区別しようとい試みがあり、ティスランの判定式とよばれています。

Tj = aj / a + sqr( (1 − e ^ 2) * a / aj ) * cos( i )
 
aj : 木星の軌道長半径(AU)
a : 天体の軌道長半径(AU)
e : 天体の離心率
i : 天体の軌道傾角
sqr : ルート値を計算

 この式で導かれたTj の値によって彗星か小惑星かを判定します。つまり、Tj が3以上だと小惑星で、3未満だと彗星と分類する目安とします。しかしあくまでも目安ですから、には注意が必要です。