日食ソフトとつるプラがバージョンアップ 2012年2月
「つるちゃんの日食ソフト」と「つるちゃんのプラネタリウム for Windows」の天文ソフト2本がバージョンアップしました。今回のバージョンアップは久しぶりで、2009年以来2年半ぶりになります。
今回は2012年金環日食がひかえていることもあって、日食の機能充実がメインです。したがって「つるプラ フリー版」については機能的にあまり大きく変わっていません。
つるちゃんの日食ソフト
2012年5月21日に起こる金環日食のために、少し機能を拡充しました。その目玉は「月縁選択」でしょう。本影食による日食の際、以前は皆既日食で用いる月縁を固定値として計算していましたが、金環日食にはそぐわない面がありました。そのため今回は、「平均月縁」「大(金環)」などを選択できるようにしました。特に2012年の金環日食では「平均月縁」が自動的に選択状態となり、適切な月縁により計算できます。また、金環帯の端に近い観測場所用として「大(金環)」を用意しました。さらに、デルタT値を最新の値へ変更しており、2012年金環日食は少しだけ精度も良くなっています。
日食ソフト Ver2.2.0の変更点
つるちゃんのプラネタリウム for Windows
「つるプラ」を21項目にわたって機能追加や修正、不具合の対応を行いました。追加機能の目玉は、やはりシェア版の日食機能でしょう。内容は「つるちゃんの日食ソフト」で軽く触れましたが、この他にも「全恒星表示」という機能があります。これはシェア版だけが持つ機能です。具体的には下図のようなもので、日食中の背景に見える星を全部表示することができます。もちろん月食の場合にも表示できますから、背景の星との位置関係を調べる際に役立ちます。
※実際にこれほど多くの星が見えるわけではありません。
またフリー版では、観測地データが全世界で136地点から605地点へ大幅に増えました。もしかするとあなたの街が登録されているかもしれませんね。他には要望の強かった方位角データの表示方法を、南基準から北基準へ変更しています。