2030年6月16日は全国で、月の半分ほどが欠ける部分月食が見られます。東日本や北日本では昨年に続いて、月食中に月が沈む月没帯食となります。
NASAが提供する月食図をご覧ください。日本付近では西日本にU4のラインが通っています。この線よりも右側の地域では、本影月食が終わる前に月が沈む月没帯食となります。反対に左側の地域では、本影月食を最後まで見ることができます。
月食が見られる地域(NASA提供の月食図) |
![]() |
今回は部分月食ということで月の一部が欠けます。最大食となるのは全国どこでも同じで、3時33分ごろです。食分は0.51ですから、月の視直径のちょうど半分が欠けて見えます。
東京で見る最大食 |
![]() |
月食の進行(食分)は日食と異なり、全国どこで見ても同じになります。つまり、同じ時刻に見ると北海道で見ても九州で見ても、月の欠ける割合(食分)は同じです。下の画像は東京の場合ですが、月の高度以外は各地とも大きな違いがありません。しいて言うなら、欠ける方向が少し違う程度です。
2時20分に地球の本影が月の左側に接することで月食が始まります。1時間以上かけて食が進み、3時33分に最大食となります。その後は元の状態に戻っていきますが、この後どこまで見られるかは、月が沈む時刻次第です。
東京で月食前半の見え方
|
![]() |
後半の見え方
|
![]() |
月没帯食とは、月食中に月が欠けたまま沈むことです。今回は東日本や北日本で月没帯食となります。それ以外の地域では本影による月食の終了まで見ることができます。東京では4時32分に月が沈むところまでしか見られません。この時の食分は0.16です。
ただし、日の出の時刻が4時25分ですので、すでに太陽が昇っていることになります。
東京で月没時の見え方 |
![]() |
札幌・仙台・金沢・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の8地点で、月の入り時刻での欠け方を載せておきました。食分が「なし」と書かれた箇所は、月食の終了まで見ることができます。
といっても、月食は必ず満月の時に起こりますので、満月が沈む頃はちょうど日の出の時間帯です。観測条件は決して良いものではありませんので、注意が必要です。
日本各地で月没時の見え方 |
![]() |
月食は南西の低い位置で見られます。東京の場合だと、月食開始時点の月の高度は19.3度ありますが、その後は低くなる一方です。最大食の頃は9.1度まで下がり、4時32分に月没を迎えます。南西方向が地平線付近まで見渡せるような、視界が開けた場所からご覧ください。
東京で見える位置 |
![]() |
下の図は地球の影を通る月の経路を示したものです。赤い円は地球の本影です。この内側に入ると太陽光が届かなくなり、月が欠けたように見えます。今回は月が本影の中へ完全に入り込むことはありませんので、皆既月食にならないことがわかります。
地球の影を通る月の経路 |
![]() |
次回は2032年4月25日から26日かけての深夜に皆既月食が起こり、条件良く見ることができます。2年後をお楽しみに!
| ※このページのシミュレーション画像は、自作ソフト「つるちゃんのプラネタリウム シェア版」(発売終了)に含まれる「つるちゃんの日食ソフト」プラグイン機能を使って ΔT=69.2秒を入力し、独自に計算したものです。画像の時刻は正確な予報と比較して、10秒以内の誤差を含みます。 |