半影月食(肉眼では難しい) 2009年2月9日

地球の半影を通り過ぎる月

 地球は太陽の光を受けると影ができますが、地球の影には本影と半影があります。本影は太陽の光が届かない領域ですが、一部だけ太陽の光が届く領域もあって、これは半影と呼ばれています。月から太陽を見ることを想定すると、月が地球の本影に入った場合は地球によって皆既日食となりますが、半影に入った場合は部分日食となります。

 2009年2月9日には、月が地球の半影に入る半影月食が起こります。といっても肉眼では普通の満月との違いはなく、半影月食が起こっていることにほとんど気づかないでしょう。双眼鏡を使って注意して観測すると、本影に近い付近がちょっぴり暗くなっていることがわかるかもしれません。写真撮影を行えば、地球の本影に近い部分が暗くなっていることがハッキリわかりますがその程度です。

 開始時刻は2月9日21時36.8分、食の最大は23時38.2分で、この時の食分は0.925、食の終了は10日1時39.6分です。日食とは違って、地域による進行の違いはありません。

地球の影を通る月のようす

月は本影に到達することなく、半影を通り過ぎていく