後の十三夜月 2014年11月5日

珍しい後の十三夜月

 2014年は9月8日が中秋の名月(十五夜月)で、10月6日が十三夜月でした。例年だと名月はこれで終わりですが、2014年は3度目の名月があります。

十三夜月は旧暦の9月13日に見られる月のことですが、稀に閏(うるう)9月が存在することがあります(※)。このような場合、閏9月13日に見られる月を「後の十三夜月」とよんでおり、3度目の名月となります。このページの下部に示した2014年11月の旧暦変換カレンダーを見ると、2014年11月5日は閏9月13日であることがわかります。

 後の十三夜月が見られるのは久しぶりで、1843年以来、実に171年ぶりなのだそうですよ。珍しい3度目の名月をぜひご覧になっていただきたいと思います。

 ※閏月については次に解説しましたので、興味のある方はお読みください。

2014年11月5日に見られる後の十三夜月

月の形(月齢12.5)

閏月について

 旧暦は月の満ち欠けによる太陰暦ですから、現在用いられる太陽歴とは1年の日数に違いがあります。月の満ち欠けの周期は29.53日で、これを12倍すると354.3日となります。1年間365日とは、およそ11日の差がありますね。

 ですから放っておくと毎年11日ずつ季節がずれていくことになり、年月がたつと8月が冬になったりして不都合が生じてきます。この日数差を埋めるために、旧暦では閏月を挿入し、帳尻を合わせているのです。閏月はおよそ2年と8ヶ月、または2年と9ヶ月に一度の割合で発生します。

2014年11月の旧暦変換カレンダー
11月5日は閏9月13日で、後の十三夜月であることがわかります。

※「つるちゃんの天文カレンダー」の旧暦変換カレンダー機能で表示

※このページの記事は、読者の亀野あみさんから情報をいただいて作成しました。

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