金星が最大光輝 2002年9月26日

 金星は今宵の明星として夕方の西空に見えています。その金星が9月26日に最大光輝を迎えます。この時の金星の光度はマイナス4.6等星ですから、その明るさは大変なものです。金星以上に明るい星は、太陽と月を除いて他にはありません。

 これを題材にして、「金星より明るい星は君だよ!」なんて言ってみたい、または言われてみたいでしょ。アホーッ。

 ところで、今年の金星は高度がサッパリ高くなりません。最大光輝の頃の金星は、日没40後でも高度10度を切っています(下図)。ですから、あまり人目につかず、イマイチ盛り上がりに欠けます。

 この頃になると金星の形もだいぶやせ細ってきますが、距離が地球と近づいている分だけ大きく見えます。天体望遠鏡で金星を観測する際には、下の絵を参考にしてイメージをつかんでおいてください。

最大光輝頃の金星の位置(夕方の西空)

最大光輝頃の金星の位置

昼間に天体観測?

 ここで耳よりな話があります。ナント、昼間に肉眼で天体観測するお話です。思いきって、昼間に金星が見つけられるかチャレンジしてみてはいかがでしょうか。えっ、昼間に星が見えるのかって? これが見えるんです。といっても視力の悪いつるちゃん自身は見たことはありませんけれども。金星は明るいので普通の視力の持ち主なら昼間にでも青空の中にプチッと光っているのが確認できるようです。

 下の絵は15時頃の空の様子です。もちろん太陽が出ているので、普通の星は見ることができません。15時頃なら金星は太陽とほぼ同じ高度に見えますので、探しやすいのではないでしょうか。方角は真南よりやや西より。太陽が直接見えない場所から見たほうが見えやすいようです。ということで、昼間の天体観測に朝鮮してみられてはいかがでしょうか。もし見つけられたら、つるちゃんにも教えてくださいね。


15時頃の金星と太陽の位置関係

15時頃の金星と太陽の位置関係