ガリレオ衛星の相互食 2003年6月3日

[ ガリレオ衛星の相互食 ]

 今年はガリレオ衛星の相互食が起こります。ガリレオ衛星は、木星の周りを回る4つの大きな月です。ガリレオ衛星の相互食は6年に1度(木星の公転周期の半分)、木星の衛星の軌道が真横から見える位置に来るときに起こります。

 相互食とは、衛星が別の衛星を隠したり、衛星が別の衛星の影に入る現象のことです。地球から見ると、衛星の明るさが暗くなることで観測できます。ただし、観測には天体望遠鏡が必要となります。


 木星は見かけ上、次第に太陽に近づいてきており、今年のガリレオ衛星の相互食観測は今回で最後となります。なお、2004年1月にも相互食は起こりますが、それまでの間はしばらくお休みとなります。

6月3日 20時14分

 イオ(第1衛星、絵では紫色)がエウロパ(第2衛星、絵では緑色)の本体に隠されます。
 ・部分食
 ・継続時間 4.6分
 ・減光量 28%

    ガリレオ衛星の相互食(6月3日)